S-NAP® Wireless Suite®MEL Product
マイクロ波回路解析
回路シミュレータ
定常状態、過渡状態能の解析機能を持つ、線形/非線形の回路シミュレータで、直流からマイクロ波回路まで対応します。ハーモニック・バランス解析法とコンボリューション・トランジェント解析法により、定常状態、過渡状態のソリューションを得ることができます。
- 線形/非線形回路
- 周波数ドメイン/タイムドメイン
- 定常状態/過渡状態
- 最適化/チューニング
回路シミュレータには「S-NAP RF solver」と「SPICE compatible solver」の2種類が実装されており、切り替えて使用することができます。 SPICE compatible solverは、一般的なSPICE機能の他、マイクロストリップやSパラメータ素子を含めることができます。またSパラメータ解析も可能です。さらに信号源関係もPWL電源やPN符号電源などを実装しており、信号源設定が容易に行えるようになっています
高周波アンプ解析例
・Sパラメータ解析
・Sパラメータ解析
Sパラメータデバイスを含むトランジェント解析
コンボリューションを用いたトランジェント機能を有しており、Sパラメータを含めた回路の過渡応答を得ることができます。
最適化機能による回路定数の自動調整
最適化機能は、回路定数を指示されたゴールに向かって自動的に調整する機能で、クリティカルな回路設計を容易に実現することが可能です。
ターゲットに指定する特性は、バンド・ゴールでの記述の外、Sパラメータにすることも可能です。
最適化前後の特性(6変数)
多ポートSパラメータ⇒等価回路変換機能(Ver.9)
多ポートのS,Y,ZパラメータからSPICEのサブサーキットを出力できます。図は中継タイプのWPTの伝送特性の電磁界解析を行った結果を変換した例です。ほぼ同じ特性が得られています。
※Ver.9の機能
中継コイルタイプWPT
SPICE
サブサーキット出力
実線:電磁界解析結果
破線:等価回路特性
自動設計機能
最適化機能が多次元関数の収束アルゴリズムであるのに対し、S-NAP® / Design は回路設計アルゴリズムに基づいて回路の自動設計を行うソフトウェアです。2000種類以上に及ぶ基本回路に設計値を代入し回路図として出力します。マイクロ波回路ばかりではなく、アクティブフィルタやPLL回路の設計も可能です。設計した回路は即座に特性を確認できます。
主な設計メニュー
- LCフィルタ
- マイクロストリップフィルタ
- トランジスタ整合回路
- 低雑音アンプ設計
- インピーダンス整合回路
- ブロードバンド整合回路
- ディレクショナルカップラ
- パワーディバイダ
- 発振回路
- アクティブフィルタ回路
- PLL回路
※ フィルタ特性:チェビシェフ、バターワース、連立チェビシェフ、ベッセル